PC Watchより
Intelのtick-tockモデルってほんとに実現できるの?って言う話.今回はプロセス技術はとりあえず置いておいてマイクロアーキテクチャの2年交代が可能かという所にスポットを当ててます.
現在のCore 2 DuoはちょっとIntel CPUに詳しい人なら誰でもご存知のPentium Mを発展させたもの.これはイスラエルチームのデザインとなります.対するPentium 4はオレゴンチームのデザイン,昔はサンタクララにもチームがあった気がするけど,忘れた.
オレゴンチームは文中の説明を簡単にまとめるとアメ車指向.パワーにものを言わせた設計が得意.プロセスが微細化すれば勝算はあるけど,ちょっとでもプロセス技術に革新がないとすぐ頓挫してしまう.これがPentium 4の失敗の要因であった訳だけど.次の世代はこのオレゴンチームが手がける訳でおそらくTDP 140Wってのがハイエンドでは出てきそうw
対するイスラエルチームはトータルバランスを重視した設計.ちゃんとTDPを重要視しているし,モバイルで重要な平均消費電力やプラットフォーム全体の消費電力の削減にも気を遣います.イスラエルチームは超低電圧版Pentium IIIで頭角を現しましたが,業界初の統合型CPU「Timna」が失敗して以来,Pentium 4の出現もあってぱっとしなかったのですが,いまやグリーンIT時代の寵児のような活躍っぷりですね.4年後Timnaの正当後継CPUが現れることでしょうね.
Nehalemは期待しているけど,Pentium 4の再来のような100W時代に戻らないことを祈っておきます.Mobile Pentium 4とPentium Mが共存したあの時代には戻りたくないです.