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sheepshaver(COIについて)

注意:今回の内容はほぼクロの内容です。


Mac OSはOS Xになってから、過去との互換性を切り捨てる歴史を歩んできました。大きく2つの断絶を生み出しています。
1つはClassic Mac OSとの決別。Mac OS 9以前のアプリケーションはMac OS Xでは動かせません。動かすためにはClassic環境というエミュレーション環境で実行する必要があります。
もう一つはIntel化。PowerPC用バイナリはIntel MacではRosettaというバイナリトランスレーションを通して実行されます。Rosettaで実行可能なPowerPCバイナリとはMac OS X用のネイティブコードでないといけないという制約があります。
つまり、Classic Mac OS用のソフトウェアはIntel版Mac OS Xでは動作しない訳です。

これを解決するのがSheepshaverです。SheepshaverはもともとBeOS由来のソフトウェアですが、現在はMac OS X(Universal)、Linux、Windowsで動作するソフトウェアとなっています。

前半はsheepshaverのインストールについて、後半はCOIについて触れたいと思います。

入手先
本家はここのようですが、こちらの方がより最新のものを手に入れられるようです。

私はMac OS X版とWindows版をダウンロードしました。Mac OS X版は過去の資産を拾うために、Windows版はVista on Core i7 940でどの程度の性能を出すことができるのかが気になったのでお試し的にという感じです。

インストール
Mac OS X版は簡単です。tbzで圧縮されてるので、解凍して適当なディレクトリに置きましょう。
Windows版は少し厄介です。SDLとGTK+ライブラリが必要です。
SDLは
SDL-1.2.13-win32.zip
GTK+は
Gtk+ 2.12.9 Runtime Environment Revision 2
を入手しました。
SDLは解凍したらSDL.dllをsheepshaverを解凍したディレクトリに置き、GTK+はインストーラに従って、インストールします。

Mac OS ROMの入手。
Mac OS ROMはここから手に入ります。ただ、このMac OS ROMはあくまでそのOSを使用するためのMacを所有している必要があります。Macを持っていたとしても、エミュレータのために使用するのは本来の想定範囲外の使用法なので、使用許諾違反となってしまう場合がある、とだけ触れておきます。
Mac OS ROMはtome viewerというツールを使って取り出します。このツールはClassic Mac OS用のソフトウェアですので必然的にMac OS 9の動作するマシンも必要となります。PowerMac G4 Titanium(500MHz)を使用しました。
なお、Mac OS ROMはROM Grabberというツールを使用して、実機から直接引っこ抜くことも可能です。詳細は後述します。

動作環境
エミュレーション可能なMac OSはMac OS 7.5.2 - 9.0.4までとなっています。実機のROMでしか動作しないOSはMac OS 7.5.2 - 8.1で、これ以降のOS(つまりMac OS 8.5)は実機のROMまたはROMイメージで動作します。実機のROMというのが先ほど紹介したROM Grabberで取り出せるもので、ROMイメージがアップデータファイルから抽出できるものです。
Mac OS 9.0.4以降のOSが動作しない理由は探してみたところあまり深いところまで突っ込んだサイトはありませんでしたが、MMUのアクセスが変更になり、エミュレーションがこれ以降のOSでうまく作動しないのが理由のようです。
手持ちのMac OSは
Mac OS 8.1 Mac OS 9.1 Mac OS 9.2しかありませんでした。つまりMac OS 8.1が動作することにかけるしか無い訳なのですが・・・。

結果
手持ちのMacはPower Mac 7600/200とPowerBook G4 Titanium(500MHz)しかありません。ROMはそのため、3種類取り出すことができました。すなわちPowerMac 7600/200の実機ROM、PowerBook G4 Titaniumの実機ROM、アップデータから取り出したROMイメージファイルです。
ためしてみたところ、全滅しました。
もっとも可能性の高いPowerMac 7600/200 ROMとMac OS 8.1の組み合わせで動作が確認できませんでした。Mac OS 8.1のCD-ROMを入れるとSheepShaverが落ちます。コンフィギュレーションをいろいろいじってみたのですが、成功する設定は得られませんでした。PowerBook G4 Titanium ROM、ROMイメージともにMac OS 8.1での起動が確認できませんでした。だめもとで9.1、9.2にトライしてみましたが、やはりすべてのROMで無理でした。こちらの方は起動まではこぎ着けますが、サポートできないハードウェアである旨のダイアログが表示されて、再起動一択の堂々巡りとなる結果となりました。

COI(Classic on Intel)
ここまでは通常のSheepShaverのチャレンジですが、明らかにクロの手段があります。それがCOIです。googleで"Classic on intel"と検索することで、BitTorrentファイルを入手することができます。
COIは安定動作が確認されたROMイメージとMac OS 9.0.4(E)を最小インストールしたパッケージです。ワンクリックで動作するClassic環境を謳っているだけに、起動は非常に簡単です。
COIをダウンロードしたらCOI.appを起動するだけです。これだけでMac OS 9.0.4が立ち上がります。その起動時間はまさに一瞬です。約2秒程度といったところです。
ところで、このCOI.app。2つ問題点があります。ひとつはディスクイメージが約100MBしか無い点。これについてはCOI自体に対処法が用意してあります。400/800/1200MBのイメージが用意してあるのでマウントしてシステムフォルダごとコピーしてねというものです。これにより容量の制限は解消できます。
もう一つの問題は日本語環境が無い、という点。こちらはMac OS 9.2のLanguage Kitsを拝借することにしました。Language KitsとはClassic Mac OSの時代にマルチランゲージ環境をサポートするソフトウェアのことで、フォント、変換プログラム、書式設定等をおさめたものです。Mac OS 9のCDを挿入し、このままInstall Language Kitsインストーラを起動させてもOSチェックではじかれてしまいますが、一旦HDDにLanguage Kitsフォルダ全体をコピーし、その中にあるLK Tomeをtome viewerで開き、中のファイルをすべて取り出して、適宜必要なフォルダにおさめればOKです。少し手間ですが、Classic Mac OSはシステムフォルダにファイルを放り込むと適切な位置に勝手に入れてくれます(といいつつ結構こけますが・・・その時はMac OS 9のフォルダ構成と見比べて入れていきましょう)。ちまちまと日本語関係と思われるファイルをシステムフォルダに移動させていけば、日本語環境が手動で構成できるわけです。あらかた入れ終わったら、再起動させて、AppearanceのFontsタブのViews FontをOsakaにしましょう。これでFinderで文字化けしていた日本語ファイルも正常に表示できるようになります。ことえり も入れられていると思うのでコマンド+スペースで日本語も入力できるはずです。

Internet接続
Mac OS Xの場合はBasilisk slirpを選択し、SheepShaver上のMac OSの設定をDHCPにすれば、Webを見ることは可能です。
WindowsでWebを見るためには、Basilisk Ethernetアダプタをインストールする必要があります。使用しているネットワークアダプタの設定を開き、プロトコルのインストールからディスク使用を選択し、B2Win2k.infを選択しインストールします。これにより、ローカルエリア接続が選択できるようになりますので、起動したらTCP/IPコントロールパネルで手動入力で利用ネットワークにあわせたIP設定を行います。これで、Internet Explorer 5などを使用してWebを閲覧できます。

速度
ベンチマーク的なソフトウェアが無いので、これだけのスピードが出たという報告ができません。
ただ起動速度でいうと日本語環境を入れた状態で
Intel Mac 4秒
Vistaマシン 3秒
さらにネットワークを有効にした状態で
Intel Mac 10秒
Vistaマシン 6秒
と行ったところでした。またすごーい古いレーシングゲームを試したところVistaマシンの方がスカスカに動きました。スカスカを通り越して、速すぎという状態です。おそらくタイマ処理がおかしくなってるんだと思います。Intel Macは音の途切れがいくらかありましたが、Vistaマシンでは皆無でした。これもIntel Core i7 940のチカラのおかげなのでしょうか。Marathonなんかも入れてみると限界が分かるかもしれませんね。
本当はCaffeine Markなどで性能を確かめたかったんですけど、Javaアプレットを動作させるとMac OSがSheepShaverごと落ちるので試すことができませんでした。
簡単なスペック
Intel Mac : iMac Intel Core 2 Duo 2.16GHz 割当メモリ1024MB
Vistaマシン : Intel Core i7 940 2.93GHz 割当メモリ1024MB

未解決事項
スクラップブックで3DMFファイルが開けない→SheepShaverが落ちる
Javaアプレットが動作しない→SheepShaverが落ちる
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by cappuccino_mac | 2009-02-08 20:43 | 設定覚え書き | Comments(0)